気になる業界
最近のニュースで何となーく見守っているものの1つが、タクシー運賃の値上げに関するものだ。と言うのも、タクシー運転手にでもなろうかと思ったことがあったからだ。
最初の転職に際して、当時はこれといってスキルがあるわけでもなく、資格と言えばせいぜい運転免許くらい。それでできる仕事と言えば、タクシードライバーかセールスドライバーくらいなものだろう。
2種免許なんてものは持っていないが、求人情報誌などを見ていると、入社後に取らせてくれるみたいなことも書いてあったような…。勿論、費用は天引きとかってことになるんだろうと思ってはいたが、就職してからそういう資格を取得するチャンスがあるのならば、それはそれでいいかなと。
結局踏み止まった理由。私は自動車運転免許の取得が遅く、30を過ぎてからだった。それまでは原付のみ。数年の運転歴はあったので、仙台市内の幹線道路はそこそこ覚えてはいたものの、郊外の新興住宅地などの道路はよく知らなかった。運転技術にしても、お金を貰って他人を乗せ、命を預かることになる仕事に就けるほどのものがあるなんて自惚れはなかったし。
もっとも、現役のタクシー運転手がどれだけそういう自覚を持っているかは不明。今の私は、彼らほど運転が下手な連中はいないと思っているので。一例を挙げれば、彼らほどあり得ない場所で停車する連中はいない。交差点の中でタクシーを止める方も止める方だが、止まる方も止まる方である。
まあ、それはそれとして。
結局、「アウトソーシング」という言葉の響き、新鮮さに吸い寄せられるような形で、さらには、「エクセル・ワードできる方」というお決まりの文句が書いてなかったこともあり、偽装請負の世界に身を投じることになったわけだが、あの仕事が見つからなかったら、自分がタクシー運転手になっていた可能性は、僅かとは言えあるのだ。
タクシー運転手が変則的な16時間連続勤務であることを知ったのは、社労士の勉強をしている中でのことである。当時は今と違い、運転するのが好きだったと言うか、苦にはならなかったけれども、それでも16時間ぶっ続けの勤務なんて、ちょっと想像できないと思った。
それに追い討ちをかけるような形での、労働条件・待遇の悪化。そんなところに就職しなくて本当に良かったとつくづく思う今日この頃。
タクシー運転手の労働条件改善のための運賃値上げだと言われているけれども、多くの人が指摘しているように、そうはならないだろうと私も思っている。仮に売り上げが増加したとしても、いいとこ会社の利益が若干多くなるだけの話で、さらに百歩譲ったとしても、これまで大きく凹んだ労働条件が底を打つか、ほんの僅か、言い訳程度に回復する程度だろうと思う。
私が今もしタクシー運転手だったらさっさと転職を考えるだろうが、現実はそうもいかない。5,6年前の私のような人間がたくさん吸収されている、表現は悪いが「はきだめ」のような状態になっているのがあの業界なのだろう。
景気が上向きになってきて、失業率は下がっていると統計の数値は示しているけれども。
非正規雇用の問題もそうだが、こういういわば「酸欠状態」になっている業界があっての数字であることを踏まえて考えなければならないだろうと思う。
テーマ:気になるニュース│ジャンル:ニュース
時事ネタ
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│2007/10/27(土)22:54






