八方ふさがり
最近ご無沙汰だったWindows 95に関する問い合わせ。
OS自体にトラブルがあるわけではなく、フロッピーディスクドライブ(FDD)が正常動作せず、データ保存ができない状態とのこと。前回担当者の勧めもあり、リカバリをしようと考えているのだが、中にあるデータをどうしようかとのお尋ね。勿論、そのままリカバリをすればデータは失われる。
早速そのモデルの仕様を確認したのだが…。いやー、困った。何もない。
最近の外部記憶媒体の主力はUSBだが、初出の1.0の登場が96年。Win95のモデルには搭載されていなくても不思議はない。
これまでずっとその95のマシンしか使ってないそうで、データ保存は専らフロッピーディスク(FD)でやってきたとのこと。仮にそのPCにUSBポートがあったとしても、現在店頭に並ぶ外部記憶媒体で、95に対応可能なものを探すのがこれまた難しいかもしれない。
そんな話をしながら私は、ある根本的なことに気が付いた。そもそもこのPC、リカバリできる状態なのか?
最近のPCをリカバリする場合、一般的には専用のCDやDVDを使用するが、当時は起動用のFDでPCを起動させておいて、その後CDでリカバリするタイプ。つまり、FDDが故障していれば、リカバリ自体できないはずである。
案の定、起動用FDをセットしてPCの電源を入れてもらったら、見事にWindowsが起動した。
PCは、初期の設定を変更しない限り、一般的には最初にFDを読みにいく。FDがなければハードディスク(HDD)を読みにいく。
だから、過って文書保存用のFDをセットしたままで電源を入れても、Windowsは起動しない。1,2年前まではOSが起動できないという問い合わせ、調べてみたらFDが入ったままだったってことが結構あったが、最近ほとんどなくなった。最近のモデルはFDDは「オプション・別売り」となっていることが多く、ユーザーの中にもFDというもの自体を知らない人も増えた。FDを入れたまま電源を入れるというシチュエーションが発生しないのだ。
起動用のFDをセットして電源を投入、Windowsが起動したってことは、FDを認識していないってこと。リカバリをしたらデータが消えるという問題は杞憂に終わった。リカバリができないのだから。
こうなるとさすがに買換えを検討することになったが、HDD内のデータをどうするかという問題は残った。
ただ、これに対する答えは意外と簡単で、(95マシンをお払い箱にするという前提で)内部からHDDを取り外し、ストレージケースを使えば新しいPCにデータを移すことができますよ、とご案内。以前、ウチの奥さんにやらせた手だ。
ただ、せっかくそういう手間ひまをかけても、95で使っていたデータがVistaやXPで無条件で使えるかどうかは別な問題なんだけど。
これまでにも、HDDのデータを取り出すにはどうすればいいかという問い合わせは数多く受けた。多くの場合はCD書き込みのできない機種で、HDDには画像などの、FDへの保存がちょっと厳しいデータがあるというもの。
ただ、98やMeあたりだとどうにかUSBポートは搭載されているので、外付けのHDDやCDドライブ、USBメモリなどの導入を提案しておけばよかった。今回のようにUSBがないモデルだと、八方ふさがりになる。
この95は専らExcelで文書作成と印刷を行うものなので、ネット接続環境もない。あればEメールの添付ファイルにして、自分のアドレスに送信しておくって手も考えられるんだけど。
ストレージケースを紹介はしたが、これはあくまでPCを買い換えるならば、という前提での話。今後も使用するPCからHDDを取り外して云々なんてことは、サポートの範囲を逸脱しているし、一般のユーザーに提案できることじゃない。
それにしても、FDDの異常を除けば現在も95が健全に動作しているってことにはある種の感動を覚えるのだが、ことPCに関しては、1台を大事に長く使うってのは必ずしもいいことじゃないかもしれない。あまりに世代が違いすぎると、いざ買換えって時に今回のような浦島太郎状態になってしまうからだ。
テーマ:Windows 全般│ジャンル:コンピュータ
私のお仕事(PC電話サポート)
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│2007/10/22(月)22:10






